回収・分析

COLLECTION AND ANALYSIS

さまざまな廃棄物に対しての徹底した事前分析を行い、
多岐にわたる車両で安全に回収を行っています。

業界最速となるPCB分析や業界第一号となるJIS認証取得など、業界をリードする廃油等における分析能力を有しています。それらを基に、廃油、汚泥、廃アルカリ、廃プラスチックなどの許可品目を安全に回収しています。

回収許可品目は全12種類に及ぶ

回収(許可品目)

許可品目には、廃油をはじめ汚泥や廃アルカリ、廃プラスチックなどのほか、特管廃油や特管汚泥、特管廃アルカリなど、全12品目にのぼります。各品目はそれぞれの回収車で工場に搬入します。

廃油

◆鉱物油系潤滑廃油

◆切削油系廃油

◆洗浄油系廃油など

◆特別管理産業廃棄物廃油

  • 引火点70℃未満のもの
  • 特定有害物質を含むものも含む

汚泥

◆油分を含む汚泥

◆特別管理産業廃棄物汚泥

  • 特定有害物質を含むものも含む

廃アルカリ

◆廃ソーダ液をはじめとする、
 すべてのアルカリ性廃液

◆特別管理産業廃棄物アルカリ

  • 水素イオン濃度指数12.5以上のもの
  • 特定有害物質を含むものも含む

廃プラスチック類

◆塗料カス

廃酸

◆写真定着廃液をはじめとする酸性廃液

◆特別管理産業廃棄物廃酸

  • 水素イオン濃度指数2.0以下のもの

金属くず

◆オイルエレメント

木くず

◆木製パレット

煤塵(ばいじん)

◆焼却炉の排ガス処理施設から発生する
 微細な物質

処理施設 処理品目
油水分離 廃油/汚泥/廃アルカリ/特管廃油
中和 廃酸/廃アルカリ/特管廃酸/特管廃アルカリ
固化 汚泥/廃油/廃アルカリ
焼却 廃油/汚泥/廃アルカリ/廃酸/廃プラスチック類/木くず/煤塵(ばいじん)/特管汚泥/特管廃酸/特管廃アルカリ/特管廃油
溶融 煤塵(ばいじん)
圧縮 金属くず

日々進化する分析能力を用いて無害化を見極めています。

研究分析室

PCB分析

分析技術レポート「PCB最短15分の業界最速分析」最新分析機器を導入しています。当社の「成分定量法」は、 1検体最短15分という圧倒的な分析時間の短縮を達成し、さらに確実な判定によってPCB廃棄物に該当するか否かの正確な確認が短時間で可能になりました。

分析方法:Fast GC トリプル四重極 MS/MS 直接測定-13 成分定量法

受託分析につきましても、ご相談、ご用命ください。

  • 絶縁油に関する試験
  • 塗膜くず等の低濃度PCB廃棄物に関する試験 等

公定法に基づく分析対応も可能です。

  • 絶縁油中の微量PCBに関する簡易測定法マニュアル(第 3 版)
    〜平成23年5月 環境省大臣官房廃棄物・リサイクル対策部産業廃棄物課〜
  • 低濃度PCB含有廃棄物に関する測定方法(第 3 版)
    ~平成29年4月 環境省大臣官房廃棄物・リサイクル対策部産業廃棄物課〜

重金属測定

重金属を測定する機械。埋め立て処分場に持っていく灰に、鉛やカドミウムなどの有害金属がどのくらい入っているかを測定します。

塩素硫黄測定

廃油の中の塩素や硫黄を測る機械。常に万全な状態で作業できるよう日々品質管理を行っています。

計量証明事業登録化(濃度関係)を完了しております。

喜楽鉱業グループ内各事業所における分析室において、計量証明事業登録化(濃度関係)を完了しました。計量証明書の発行業務を通じて分析サービスのご提供も可能です。

止まらない!未だ見ぬ廃棄物への探求心。

広島総合工場 分析事業部
中西 喜考

入社して20年になります。私の時代は、就職氷河期まっただ中で、大学で理系を専攻していたので分析の仕事を探している最中に偶然募集を見つけて…。縁があり、入社することができました。
分析の仕事は大きく四つに分かれます。一つ目はお客様から収集する廃棄物を処理することができるか見極めること。二つ目は、廃棄物を燃やした灰が埋め立て処分場の基準内であるかの検査。三つ目は、再生燃料の製品としてのスペックの品質管理。最後四つ目は、有償で行う水質検査です。
お客様から収集する廃棄物は特に種類が多く、20年近くこの仕事に携わっていても未だ見ぬ廃棄物に出合うことがあります。新しく目にする廃棄物には少しワクワクしますね。分析の目的は事故を起こさないところにあります。そのために、お客様の会社で出る廃棄物がどういうプロセスで出てくるのか、そういったことも調べているんです。

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